2015年12月16日水曜日

法律の本の情報

残念ながら、法律相談を聞いて満足した人は、必ずしも多くないでしょう。もちろん、その時の雰囲気で何となく言いくるめられて、何となく分かったという気にはさせられるかもしれません。それなりに安心できることもあるはずです。

そういう場合の法律相談は、利用しないよりは何か良いことがあるでしょう。しかし、実際のところ、三十分や一時間くらいで理解できるか、また、どうしたら現実の解決に結びつけられるのかというと、なかなか難しいのではないでしょうか。

一方、法律の本には情報が沢山書いてあります。それを正しく一般の方たちが理解しているかというと、後になってポイントをはずしていることが判明することも多々あります。ですから、私の一つのアドバイスは、本をひと通り読んだ上で、その本を持って弁護士さんと三十分くらい話をすると、勘違いしていたところが多少は修正されて、ようやくそこそこのことが分かるということだと思います。

そのようにして、日本でいろいろな法律問題についてまじめに考えていくと、なかなかうまくいかないことになっている。そういうことが、ようやくはっきりと分かってくるのです。「まともな人々」に用意されている手続法律相談で知識は得られます。法律的にはどういうことになるべきか」ということを聞かせてくれます。

しかし、それで現実の解決が得られることは少ないのではないかと思われます。法律相談の結果、「なるほどよく分かりました。その通りやって解決しました」ということはそんなにあるものではありません。もちろん、そういうことがないわけではありません。ただ、それはたまたま運が良かったというだけのことです。